秋田県能代市にある旧料亭金勇は
昭和12年の建築で外観は七つの入母屋が交差した屋根、
広縁の下屋の重なり合いが調和して3層以上の多重層に感じられる
2階建てのとても大きな木造建築です。
総勢45名の大工によりつくられ
材料も天然秋田杉を中心に県内外から10種類の銘木を取り寄せたそうで
今同規模の建物を造ろうとしても
材料の調達や伝統的な匠の技術の衰退等を考えると
いくらお金を積んでも造る事は出来ないでしょう。
県内でも随一の林業で栄えた能代、「木都」の名に相応しい、
秋田県を代表する伝統建築の一つです。
平成25年より全体の修繕再生を経て一般公開されています。
二階は110畳もの広さをもつ大広間となっており
天井には天然秋田杉の1枚の大きさが1畳分ある材をしようしており
天然秋田杉がブランド化され全国に知れ渡るようになる前から
いち早く銘木として使用した物でした。
1階の部屋からは美しい庭園を眺める事が出来き
四季折々の情緒を堪能出来る空間となっております。
見学の入場は無料で
各部屋は使用料を支払えば
イベントや展示会場等として使用する事もできます。
同等の規模、使用される材料の希少さから言って、
同じような伝統建築は他では殆ど見る事も出来ませんので
是非一度見学に訪れてはいかがでしょうか。