久保田の町家について調査する中で、
必ずと言っていいほど行き当たるのがブルーノ・タウトですが
タウトが秋田を訪れ、勝平得之が案内した事をテーマにした論文を
ある日たまたま見つけ、この論文を書いた張本人が
加賀屋さんだったという訳です。
加賀屋さんは
「タウトが評価した秋田の魅力について―町屋を中心として―」をテーマに
大学の卒業論文を発表され、この論文を要約、加筆した
「タウトと得之と秋田の建築」が
「生誕110周年記念出版 勝平得之の軌跡第1集」に掲載されました。
その内容はタウトと得之のやり取りや町家についてだけはでなく、
独自の調査やインタビューから得られた、
新たなまちづくりへのヒントとなるような提案にも及んでおり
秋田出身で、ここまで考えている人が他にもいるんだなと感激し
いつかお会いしてみたいと思っておりましたが、大学も県外でしたし、
まさかこんな近くにいらっしゃったなんて思いもよりませんでした。
今回
イベントの準備を進めていく中で、幸運にも出会うことのできた
秋田のブルーノ・タウト研究の第一人者で、
唐突なオファーにも関わらず講演を快諾していただきました。